Tag Archives: 岩政大樹

AFCチャンピオンズリーグ グループリーグ 2011年4月6日 水原三星(韓国) 1-1 鹿島@水原

震災の影響で、鹿島のホームタウンもダメージがある。そうした状況にもかかわらず、いい準備ができ、スキのない戦いぶりを見せた。失点の後にすぐ1点を返したのは大きかった。得点シーンのDF岩政とDF中田の集中力は素晴らしかった。

後半30分あたりまでは水原三星の守備の厳しさがあり、中盤でリズムをとれる時間が少なく、持ち味が出せなかった。良い時はサイドバックが一度、ボランチにボールを預けて、タイミング良く前に出ていく。両サイドが効果的に攻撃に加わると、安定感が出る。小笠原を自由にするためには、もう少し新井場、アレックスがボールを受け、サイドでタメが欲しかった。

本山が入ったあたりからペナルティーエリア前の相手ブロックの間でボールを受けるシーンが増え、全体的にDFラインの背後への崩しが効果的になった。

残りの15分間は相手を上回る運動量。コンディションも良かったし、統一感があって、気持ちが伝わってきた。追いついての引き分けは今後の戦いにつながる。

アジアカップ 決勝 2011年1月29日 1-0 オーストラリア@ドーハ

岩政投入が、1つのポイントだ。システムを変えず、岩政を入れて、今野を左サイドにスライドした。長身選手の多いオーストラリア相手に高さが欲しかったというところ。これは当たった。それにより、長友が左サイドで1列前にあがり、最後にいい仕事をした。長友のスプリント力、タフさが終盤に生きた。

初戦のヨルダン戦はあまり流れが良くなかった。その時点では選手の個性、チームの中の信頼関係などよくつかみきれていなかった。そうした初戦にもかかわらず、2戦目も先発メンバーを変えなかった。そこが今大会のポイントだ。監督の選手への信頼が、チームの結束力を生みだした。

1つ指摘しなければいけないのは、やはり準決勝の韓国戦は120分で勝ちきらなければいけなかった。今回のPK勝ちは勝ちではなく、引き分け。日本は韓国に05年8月の東アジア選手権以来5年半も勝っていない。そこは日本の力を見せつけなきゃいけなかった。

ただ、監督にとっては、選手の特徴、個性、能力が見えた大会。6試合フルに戦えたことは監督自身の財産になるだろう。