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J1第12節 2011年5月21日 浦和 2-2 鹿島@埼玉

浦和は1トップ気味のFWエジミウソンが全く機能しなかった。

原因は動き出しがほとんどないため。
中盤がボールを持ったときにアクションの質が低く、相手DFのバランスを崩せない。その結果、個でドリブル突破を仕掛けるしかなく、鹿島守備陣が的を絞りやすい攻撃になっていた。

だが、2トップになって勢いが出た。

途中出場の高崎が前へのアクションがあり、相手DFを引っ張ったからだ。
その影響で中盤が空き、そのスペースをMFマルシオ・リシャルデス、FW原口、マゾーラらがうまく活用した。攻撃がスピードアップして、前への勢いが出て、同点に追いついた。

やはり個々には力があることを再認識させられた。

次節、同じ布陣で臨むにしても、1トップ気味の位置にはエジミウソンではなく、高崎を起用した方が他の選手を生かすことができるだろう。

J1第11節 2011年5月15日 川崎 3-2 鹿島@等々力

川崎は前半のゲームプランが最高だった。 うまく機能しない鹿島の右サイドを攻略した。

DF西の裏を突き、FWジュニーニョ、矢島がそこからクロスを入れたり、ドリブル突破を図り、長身のDF岩政を中央から引っ張り出した。そうすることで鹿島の中央の高さをなくし、効果的な攻撃を繰り返した。

MF中村の展開力に加え、登里、ジュニーニョ、矢島の仕掛ける意識が光った。流れの良い時に2―0まで一気に持っていった貯金が勝利につながったといえる。

課題を挙げるとすれば、そのあとの試合運び。3―3になってもおかしくないシーンもあった。そこは改善点だ。

鹿島はこれで4戦中3戦が3失点。けが人もあって連係がイマイチ。07~09年にJ史上初の3連覇を支えた守備に堅実さがなく、不安定なところが重症だ。

AFCチャンピオンズリーグ グループリーグ 2011年4月6日 水原三星(韓国) 1-1 鹿島@水原

震災の影響で、鹿島のホームタウンもダメージがある。そうした状況にもかかわらず、いい準備ができ、スキのない戦いぶりを見せた。失点の後にすぐ1点を返したのは大きかった。得点シーンのDF岩政とDF中田の集中力は素晴らしかった。

後半30分あたりまでは水原三星の守備の厳しさがあり、中盤でリズムをとれる時間が少なく、持ち味が出せなかった。良い時はサイドバックが一度、ボランチにボールを預けて、タイミング良く前に出ていく。両サイドが効果的に攻撃に加わると、安定感が出る。小笠原を自由にするためには、もう少し新井場、アレックスがボールを受け、サイドでタメが欲しかった。

本山が入ったあたりからペナルティーエリア前の相手ブロックの間でボールを受けるシーンが増え、全体的にDFラインの背後への崩しが効果的になった。

残りの15分間は相手を上回る運動量。コンディションも良かったし、統一感があって、気持ちが伝わってきた。追いついての引き分けは今後の戦いにつながる。