9月8日 ロシアW杯アジア2次予選 アフガニスタン 0―6 日本

原口は初先発で十分な存在感を見せた。ゴールはならなかったが、ドリブルで積極的な仕掛けを見せ、アクセントになった。この日の動きで23人の1人だった男がレギュラー争いできるまでの立ち位置に変わったといっていい。
原口と2列目を争う宇佐美、武藤もドリブルに特徴がある。細かく分けると、原口は力強さ、宇佐美は繊細なボールタッチがベースのうまさ、武藤はスピードとそれぞれ違いがある。良質なピッチがあるJリーグで結果を出してきた宇佐美、武藤と違って、ドイツで1年半もまれた男は経験を重ね、この日のような深く、デコボコのピッチでもゴリゴリ進んでいくようなパワフルなドリブルが磨かれた。こうした個性を持った選手が試合で存在感を見せたのは、ハリル・ジャパンには好材料だ。他の選手との競争の舞台に上がった。
ドリブルの力はあるが、その後のパスの精度、動きの質を高めることは課題だ。今はドリブルにエネルギーを使いすぎ、パスの精度が低く、アクションを起こせていない。そこが改善すれば点も取れるし、世界に通用する選手になれるポテンシャルを秘めている。