全ゴールの35%は、リスタートから
2002年6月7日
2002年6月7日
いよいよワールドカップ開幕です。
現代のサッカーでは、スペースや時間が減少し、選手は常にプレッシャーを受けた中での厳しいプレーが要求されます。そんな中で、フリーキック・コーナー キック・ペナルティーキック・スローイン・キックオフなど、リスタートからのプレーは、攻撃側にとって数少ない、ボールを自由に蹴ることのできる大きな チャンスの場面です。
ワールドカップクラスの大会では、全ゴールの35%はこのリスタートから生まれます。必然的に、リスタートの攻防は勝敗に大きな影響を与えることになりま す。リスタートでゴールが奪えれば、試合の流れを変えることができます。またリスタートという武器があれば、相手が不用意なファウルができませんから、 ゲーム中、ゴール前でも激しいチャージを受けないで済むかもしれません。チャンスも増えるでしょうし、結果的にも、勝利に一歩近づくことになるでしょう。 何より、止まったボールを自由に蹴ることができるリスタートは、コンビネーションを使って相手の裏をつき、常に先手を打てる点で、攻撃側には相当有利にな ります。今回のワールドカップでも、FKやCKから、数多くのスーパーゴールや、勝負を決めるような価値あるゴールが見られることでしょう。
フリーキックの名手、インサイドキックの面にボールを当てながらインステップの足の振りで蹴ることができる選手は、精度が高いキックができますね。スローVTRでよく観察して、いいところもマネすることも、上達の秘訣だと思います。
毎日、新しい世界のサッカーを見ながら、リスタートの35%の真実を是非、体験してほしい。
それが次のワールドカップへつながればいいですね。