得点に至る攻撃時のパスの数

2002年ワールドカップでの1つのデータです。

パスの数
得点数
比 率
前回大会( 98年)
0
7
6.4%
6.8%
1
15
13.8%
10.7%
2
23
21.1%
14.6%
3
22
20.2%
18.5%
4
13
11.9%
13.6%
5
8
7.3%
8.7%
6
8
7.3%
3.9%
7
2
1.8%
5.8%
8
4
3.7%
3.9%
9
0
0.0%
3.9%
10
1
0.9%
3.9%

上記は得点に至るパス数を表にしたものですが、流れの中の得点をパス数で分析していくと、得点の60%は3本以内のパスであることがわかります。前回(98年フランス大会)は50%でした。これらの数字からも、一瞬の隙をめぐる攻防が見られた大会であったことがわかるとともに、年々この傾向が進んでいることも証明されています。

またこれらの攻撃開始位置を分析しますと、アッタキングサード21.1%、ミドルサード45.0%、ディフェンディングサード33.9%となります。要するに相手ボールを奪った位置、もしくは相手のミスからマイボールになってからの攻撃開始エリアは約80%がミドル及びディフェンシブなエリアからスタートしていることも参考にしていかなければいけないデータでしょう。

攻撃しながら守備のことを考え、守備しながらも次の攻撃を狙っているような、先を読む判断力やコーチング能力育成の必要性を感じるようなデータです。もっとも、パスを何本つないでもそれを得点につなげられたら最高ですが。

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