タレントの発掘 1. ~テクニック~

スカウトは何を見ているのか?
何を見なければいけないのか?

うまい選手 = いい選手ではなく、
うまい選手 ≠ いい選手という事になると考えています。

テクニックがあって、その技術をゲームの状況、ゲームの流れの中で効果的に使う事ができている選手がいい選手と言えるでしょう。
クローズドスキル(判断のない技術)がどれだけ高くても、自分のタイミングでしかパスが出せないようではいけません。相手の能力、予測力、相手の狙いなどをしっかり読み取って、テクニックを生かせる選手こそが質の高い選手です。

ジュビロでのスカウト時代、スキル、テクニックはもちろん必要だと考えていましたが、それらをゲームの中でどう有効かつ効果的に使うことが出来ているかをチェックしていました。要するにオープンスキルの高い選手の発掘がテクニックを評価していく上で重要です。
スカウトは目的を持って試合を視察に行きます。ターゲットとなる選手は3回や4回は必ず見ています。
J リーグのチームであれば地域性などを考慮してタレントの発掘をしているはずです。
チームの勝利の為に、試合の中で、テクニックを有効に使える選手が本当の意味でのテクニックを持っていると言えるでしょう。

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