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AFCチャンピオンズリーグ ラウンド16 G大阪 0-1 C大阪@万博
C大阪のDF高橋大が、ここぞというところで素晴らしい仕事をした。
この時間帯までバランスを崩さずに戦っていたが、思い切ったオーバーラップだった。ゴール前で数的優位ができており、しかも、1タッチでクロスをあげるタイミングでシュートを打つことで、G大阪のGK藤ケ谷に判断する時間を与えなかった。本当に意外性のあるシュートだった。
一発勝負の緊迫感、緊張感がすごく出ていた。お互いすきを見せない立ち上がりはコンパクトで見応えのある攻防だった。そうした中、C大阪は後半開始から一気に2枚代えるなど、常に先に仕掛け、G大阪にリズムを作らせなかった。
途中出場のFW小松は常にG大阪守備陣の嫌がる位置でボールを受け、起点を作った。初出場でベスト8。苦しい日程の中、難しい試合で結果を出したことは大きな自信になっただろう。
ここから先はたくましさが要求される。移動、時差、環境の違いもある。2戦トータルで異なる戦い方が求められるケースも出てくる。若い選手が多いだけに、今後の伸びしろに期待したい。
J1第7節 2011年4月24日 山形 0-0 C大阪@NDスタ
C大阪はボールをつないで試合を支配していたが、最後の最後で崩しきれなかった。
C大阪の良さはグループで崩し、シュートが1タッチになるようなシーンを作れるところ。この日はそれがあまり見られなかった。
FWホドリゴ・ピンパォンと2列目の3人の関係が、まだ成熟していない印象を受けた
J1第1節 2011年3月5日 G大阪 2-1 C大阪@万博
G大阪の遠藤が、さすが日本代表という存在感を見せつけた。ゴールシーンはMF宇佐美、FWアドリアーノに相手が引きつけられ、ここぞというところで逆サイドを上がってきてからのミドル弾だった。やはり経験の豊富さから、試合の流れを読む力がある。
日本代表としてアジア杯に参加した影響で、チームに合流して約2週間。序盤は新加入のFWアドリアーノとコンビが合わないシーンもあった。だが、試合の中で徐々に合わせてきた。PKを失敗したが、それでも失敗を引きずらず、メンタル的に崩れない安定感がある。ACLから中3日の試合で体はキツイだろうが、試合を読む力、周りを生かす力は落ちないということだ。フィジカルが万全ではないなりに、現時点での最大限のものを出してきた。やはり代表にこの男は欠かせない。
AFCチャンピオンズリーグ グループリーグ 2011年3月2日 C大阪 2-1 アレマ(インドネシア)@長居
C大阪は昨季からFWアドリアーノ、MF家長、香川ら攻撃的な選手が多く移籍した。その中で新外国人のFWホドリゴ・ピンパォンが2点取ったのは今季に向けて、1つの形が見えたといっていい。2点目のFKはスリッピーなグラウンドの影響で簡単なボールではなかったが、見事なボールタッチでコースを変えた。彼の良さはフットサルで鍛えたゴール前の繊細なボールタッチだ。
だが、ゲーム内容としては格下のアレマに苦戦した。要因はビルドアップの精度と、ピッチを3分割した最前部で3人目の動き、1タッチを使うなど連動性があまりなく、決定機を作り出せなかったことだ。また、攻撃の組み立てがMFマルチネス頼みというところが少し気になる。彼を生かす組み立てができれば、攻撃にさらに厚みが出る。
それらがかみ合えば、乾、ピンパォンを生かした意外性のある創造的なフィニッシュの形が見える。それこそがC大阪のスタイルではないか。