2012年3月3日 富士ゼロックス・スーパー杯 柏対F東京@国立

F東京が非常にいい入り方をしたが、柏の最終ラインは駆け引きやラインコントロールを含めて安定していた。相手の出方を見極めてそこを耐え、少しずつ流れが見え始めたところで、MFレアンドロ・ドミンゲスが前を向き、仕事を始めた。多少押し込まれてもバランスを崩さず、どんな流れでも対応できる幅があった。攻守の切り替えの質は相変わらず高い。ボールを奪われても、効果的に相手の攻撃を遅らせることができる。この日先発したメンバーは昨年と変わっていないが、昨年J1の頂点に立った自信がチームを成熟させた。

ベンチには沢、工藤、水野、リカルド・ロボ、那須ら今季のACL参戦を見据えて層が厚くなっている。それがスタメンでいく選手にいい意味でプレッシャーをかけ、また、安心して最初からとばせる状況を作り出している。このことにより、チームに波がなくなる強みがある。残りの15分もバランスを崩さず、少ない人数でもカウンターで効果的に決定機を作り出した。地力が上がっている。間違いなく柏は今季の優勝争いの主役に名乗りを挙げるチームだ。

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